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TOP > ルチルクォーツ原石 ルチルクォーツとはルチルクォーツは、ルチルの針状結晶が水晶に内包された鉱物です。ルチルはチタンの酸化鉱物の1種です。主に火成岩中に副成分鉱物として含まれて産出するほか、ドロマイトや石灰岩を起源とする変成岩の中や熱水鉱脈にも産出しています。 火成岩や変成岩などが広く産出するところに水晶が育つと、中に針状結晶が入る環境が整い、ルチルクォーツとなります。 鉱物名はラテン語のrutilus(赤味を帯びた)を由来としています。 ルチルの結晶は鉄の含有量によって色味が変化し、10%以内で黄色味を帯び、結晶自体の反射率が高い事から金色に輝いて見えます。 鉄の含有量が多くなるほど褐色味を増し、次第に赤味を帯びます。さらに鉄の含有量が30%程度にまでなると、黒味を帯びてニグラインルチル(nigrine rutile)と呼ばれるようになります。 和名では金紅石と呼ばれ、金色に見えるルチルと、紅色に見えるルチルの双方の色味を合わせた「金」と「紅」を由来としています。 主産地は、豊富な種類の宝石が産出されているブラジルです。 パキスタンやインドなど、他の国でも産出されてはいますが産出量は僅かです。 形状や特徴ブラジルで産出されるルチルクォーツは、スモーキータイプが多いのが特徴です。発色する原因ははっきりととは分かっていないものの、珪素のごく一部がアルミニウムと置き換わった水晶が、岩石中に存在する微量の放射線鉱物からの放射線を受けると色中心(カラーセンター)が生じます。この色中心(カラーセンター)により、通り抜ける光の一部を吸収するために、茶色や黒っぽい煙がかったような色になると考えられています。 スモーキーカラーの水晶にルチルが取り込まれているルチルクォーツを宝石名でルチルレイテッド・スモーキークォーツと呼びます。 市場から姿を消しつつあるルチルクォーツ原石市場に流通しているルチルクォーツの原石は主にブラジル産です。世界的に見てもブラジルはルチルクォーツの産出量が多く、綺麗なゴールドルチルクォーツの原石が採れるのはブラジルだけです。 他国でも僅かに産出されてはいますが、金色以外の極細のルチルがちょっとだけ入っているものがほとんどです。 そのため、ビーズの加工に使用されるルチルクォーツはブラジルのものであり、綺麗なゴールドルチルクォーツの原石は加工に回されてしまいます。 2014年あたりを境に、原石の流通量が急激に減少し始め、2020年頃になると中国市場や日本国内の市場でも見ることができなくなっていきました。 その要因となっているのが、中国人バイヤーの原石の買い占めです。 ルチルクォーツを加工して販売している中国工場では、膨大な量の原石を必要としていますので、巨額の資金を投じてでも原石をどうにかして集めなくはいけません。 他社の工場でも同じ理由で原石を集めていますので、バイヤー同士の激しい買い付け競争が行われました。 ブラジルで採れた原石のほとんどが中国に流れているにも関わらず、原石が残っていないのは、加工に回されてしまっているからです。 2021年になると、ブラジルの市場でもルチルクォーツ原石が流通しなくなり、ブラジル人でさえ自国でルチルクォーツの原石を見ることができないといった状況になってしまいました。 その理由としまして、鉱山主と中国人バイヤーとの間で、採取された原石は全て買い付ける!といった契約が結ばれており、採取された原石はブラジル市場に流通することなく、そのまま中国へ輸送される仕組みになってしまいました。 当店でも中国ルートでの買い付けだけでなく、入手できる機会を増やすためブラジルから直接買い付けできるルートも開拓していました。 ですが、上記の理由からブラジルの業者から新しい原石が採れたという連絡も無くなってしまいました。 日本では一番大きなミネラルショーになる東京池袋ミネラルショーよりも、遥かに規模の大きなミネラルショーが世界各国でも開かれています。 その中でも、世界三大ミネラルショーとして知られるアメリカのツーソンショー、フランスのサンマリーショー、ドイツのミュンヘンショーは出展者の数が最も多いです。 今年(2022年)開催されたツーソンショーとサンマリーショーに買い付けに行ったバイヤー仲間の話では、高品質なルチルクォーツの原石を誰も持っていなかったそうです。 “市場から姿を消しつつある”と題しましたが、このままこの状況が続くと、本当に市場から姿を消してしまう可能性は十分あり得るのではないでしょうか。 おわりに原石の魅力をシンプルにお伝えすると、『自然が生み出したありのままの色や形を楽しめる』ところにあると思います。自然が長い時間をかけ作り上げた絶妙な色や形は、人の手では生み出せない最高傑作の芸術品と言えるのではないでしょうか。 鉱物学的な知識がなくても、そのありのままの色や形から心惹かれるポイントがあれば十分に楽しめるはずです。 原石を見た瞬間の綺麗かどうか、形が好きかどうかの直観からでも、原石の魅力を知るきっかけになると思います。 直感でこれと思った原石と出会えた時は、それを手にして原石への入門をしてみて下さい。 身近にあると親近感が湧き、気づけば原石について熱く語れるほど、夢中になってしまっているかもしれません。 ビーズやルースなどに加工されてしまう原石がほとんどのため、なかなかルチルクォーツの原石をご紹介できずにいますが、どうしてもこの魅力を多くの方に知って欲しいと思い、積極的に探し回っています。 当店のサイトにお越しいただいた時は、ブレスレットやジュエリーなどをご覧になられた後、少しだけでも良いので原石のページもご覧になっていただけましたら幸いです。 きっと素敵なルチルクォーツの原石達と出会えるはずです。
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