【石の種類/サイズ】
ゴールドルチルクォーツ クラスター 原石
横約11.3cm×奥行約7.65cm×高さ約7.4cm

【重量 】
685.5g

【原産地】
ブラジル・バイーア州産


鏡面のような輝きを放つ黒いヘマタイトから太く力強い金色のルチルが伸びています。
その様な見た目のルチルを太陽放射ルチルと呼びます。
太陽放射ルチルを取り込むように水晶が結晶していて、所々ヘマタイト部分が水晶から飛び出しています。
また結晶途中で剥がれてバラバラなってしまったと思われるルチルが、水晶の表面に埋まっていています。
このようにしてルチルが水晶に取り込まれていくのだと、ルチルクォーツとなる過程が想像できる素晴らしい標本であると共に、水晶から剥き出しとなった太陽放射ルチルの存在感を見てとれるのは原石ならではです。
水晶は濃いスモーキー色で透明感があり、表面にツヤがある美しいポイント状の水晶です。
ルチルクォーツでは希少性の高い品質の原石となります。
この品質でこの大きさですので、コレクションピースとしてお勧めです。


ルチルクォーツの原石は、6つの錐面からなるとがった先端のあるポイント状での産出が極端に少ないです。
またブラジル産のルチルクォーツ原石は、水晶表面が全体的にすりガラス状で曇ってしまっているものや、土壌の成分が表面に膜のように着いてしまっているものが多く、水晶に内包されているルチルをはっきりと見れないものが殆どです。

原石のままだと観賞用として評価されずらいこともあり、ルチルが綺麗に見えるように、原石をカットして磨いてしまう傾向にあります。
その為、産出されても加工に回ってしまうので、原石で流通することが殆どありません。
標本としてや観賞用として評価される良質なルチルクォーツ原石であれば、世界中のコレクターが欲しがりますので、手に入れるのは極めて困難です。


今ではほぼ全てといっても過言ではないくらい、ルチルクォーツ原石は中国へと流れてしまっており、原産国であるブラジル人でさえルチルクォーツ原石を見ることができない状況です。
ルチルクォーツの産出する鉱山を独占できる中国の影響力は大きく、中国を経由しないと見ることも買うこともできない為、ブラジルに直接買い付けに行かれた日本人のバイヤーもルチルクォーツだけは見ることができなかったと言っております。

そのくらい今では、良質なルチルクォーツ原石を手に入れることが極めて困難です。


本ページで掲載しているルチルクォーツ原石は希少な1点です。